2020年2月5日水曜日

気に入った文章は筆写してみる

 先生になっても、いや、なったからか、勉強し続ける、この姿勢に敬意を評したい。初心者なら、なおさら・・・・

 12月22日号で、私の勉強法の一つとして「用例カード」を紹介しました。用例カード以外に私が実践している勉強法として、 まとまった量の英文をノートに何度も書き写すというものがあります。 私の恩師の故・国弘弘正雄先生は、 これを「只管(しかん)筆写」と呼びました。筆写の重要性について、 「目で見た文章を手を動かして書き写しているうちに、 知的記憶から運動記憶に置き換えられて自分の中に入っていきます。(中略)これを繰り返しているうちに、 頭の中に英語を理解する回路が徐々に出来上がってくるのです」と述べています(国弘正雄編著「英会話ぜったい音読続挑戦編」講談社インターナショナル、 2004年)。英語は眺めているだけではなかなか覚えられません。音読したり筆写したりすることで記憶に長くとどまるようになります。 私は洋書や AsahiWeekly などを読む際に「用例カード」を作ると同時に、気に入った英文でまとまった量のものがあればノートに書き写しています。ただ、意味がよくわからない文章を音読筆写しても効果はありません。きちんと理解できている英文を何度も繰り返し音読・筆写してこそ、記憶に残り、output につながります。(林剛司著、「放課後のブツククラブ」『AsahiWeekly』、No.2401より)

美しい文章は暗記する

 美しい文章があったら、それを暗記することです。美しい文章でないものを暗記しようとしてもできるものではありません。しかし、自分が心から美しいと感じると、日本文でも、英文でも、それを暗唱したくなるのが当然です。そして、それを暗記したら、その文章を使って何か別の文章を書いてみることで...