2022年10月27日木曜日

基本はやはり”精読”なのだろうか!

 基本はやはり”精読”なのだろうか!そう納得させられた英語学習体験記を読んだ。学習部分に関する部分をピックアップして要約すると次の通り。基本の参考書を何度も読むという話はよく聞くが、そんなものかというだけで、何度かチャレンジは下が続かなかった。それだけに、再挑戦してみたいと思った。

 複雑な長文を読むと、内容が頭に入ってきません。・・・
原因は構文の理解不足だと気づきました。そこで、高校生用の参考書を何回も読み、徹底的に理解するよう努めました。文型をきちんと把握できるか。関係代名詞や分詞構文に気づけるか。読解力をつけようと、・・基本に戻って精読に時間を割きました
 そうしているうちに、「TIME」などの英字誌を読む際にいちいち構文を考えなくても、すっと内容が頭に入ってくるようになりました。そうして、めでたく51歳で英検1級、53歳で通訳案内士の資格を取りました。
 生徒には「リプロダクション」という練習法を勧めています。英文のワンフレーズを聞いては音声を止め、声に出してまねする練習で、聞く力と話す力が同時に鍛えられます

 ■72歳の英会話教室「イーオン」講師・日高由記さん
(前略)
 中級と上級の間にある「壁」にぶつかったんです。複雑な長文を読むと、内容が頭に入ってきません。単語の意味から推測しても「何となく」でしか分からず、原因は構文の理解不足だと気づきました。
 高校生用の参考書を何回も読み、徹底的に理解するよう努めました。文型をきちんと把握できるか。関係代名詞や分詞構文に気づけるか。読解力をつけようと思うと、多読をしがちなのですが、基本に戻って精読に時間を割きました。
 そうしているうちに、「TIME」などの英字誌を読む際にいちいち構文を考えなくても、すっと内容が頭に入ってくるようになりました。51歳で英検1級、53歳で通訳案内士の資格を取りました。
(中略)
 英会話教室「イーオン」の講師を始めたのは、56歳のときです。日常会話には瞬発力が必要で、生徒には「リプロダクション」という練習法を勧めています。英文のワンフレーズを聞いては音声を止め、声に出してまねする練習で、聞く力と話す力が同時に鍛えられます。私たちは英文を目で見て読み上げることには慣れていますが、実際の会話に台本はありません。
 イーオンの講師陣で私は最年長。英語の勉強に「手遅れ」はなく、むしろ様々な経験が理解を助けると思っています。心配する生徒には「私の例があるので、大丈夫ですよ」と伝えています。(聞き手・加藤あず佐)
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 ひだか・ゆき 1950年生まれ。英会話教室「イーオン」の講師として、東京都内3校で週6回授業を行う。外国人観光客を有償で案内するための国家資格「全国通訳案内士」を英語で取得し、ツアーガイドも務めている。(「[外国語の扉]通訳案内士目指し、40代から猛勉強 日高由記さん」、朝日新聞、2022年10月26日)

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