例文なぜわざわざ自分の主張をいったん引っ込めるのか? それは筆者が「彼は大変な怠け者だ」という自分の主張だけを述べてしまうよりも、「彼には才能があるが」を引き合いに出しておいて、「実は大変な怠け者だ」という対照的な情報を述べたほうが、自分の主張をより効果的に読者にアピールできるからである。
Certainly, he has talent,→<讓歩>
but he is very lazy.〈→筆者の主張>
確かに彼には才能があるが、大変な怠け者だ。
このように,論説文を読んでいて、“certainly(確かに)/indeed(確かに)/ofcourse(もちろん)/may(かもしれない)"などにあたる表現を見かけたら、すかさず、逆接(「しかし」「だけれども」)を表す読解マーカー(butやhoweverを探すと良い。そして、逆接の読解マーカーがあった場合、譲歩部分には筆者の主張は入らないので、その部分に知らない単語があったとしてもあせらずに、but以下の内容をしっかり読み取るように心がけるべきなのだ。
なぜなら,「譲歩→逆接の読解マーカー+筆者の主張」がセットで出てきている場合は、逆接の読解マーカーの後ろの部分が筆者の主張だと判断できるからだ。そして、譲歩部分とbut以下は反対の関係になることも覚えておくと良い。(『英語長文の読み方流れが見える読解マッピング』、佐々木欣也著旺文社、2013年、p19からの要約)
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